こんにちは。もっちゃんです。
今回紹介するのは,
マヌーシュ・ゾロモディ著 「退屈すれば脳はひらめく」 です。
今回紹介するのは,
マヌーシュ・ゾロモディ著 「退屈すれば脳はひらめく」 です。
「集中できる自分」に生まれ変わる1週間のプログラムです。
私たちは、かつて人類が経験したことのないほど、多くの情報にまみれています。
スマホとタブレットが広まったことで、モバイル端末の利用時間が劇的に増えました。これが健康に悪いかどうかはまだ分かりませんが、テクノロジーが私たちを変えつつあるのは確かです。テクノロジー全盛の時代に、脳の使い方がどう変わるのか心配しているのは親たちだけではないはずです。
筆者は、自分の苦い体験から湧いてきた重大な疑問を解き明かそうと決めました。頭を常にせわしなく動かすことで、とりとめのない物思いにふける時間を失ってしまうとどうなるのかと心配になりました。また、
・膨大なデジタル情報にいつも接していたら、人間の想像力や、集中力はどうなってしまうのか?
・デジタル機器との付き合い方を変えれば、もっと素晴らしいアイデアを生み出せるのか?
・働き方や人間関係のあり方は変わるのか?
と疑問に思いました。
そこで筆者は、“退屈すれば脳はひらめく“プロジェクトを立ち上げて確かめることにしました。 デジタル機器から離れ、創造性を高めることを目指す1週間の挑戦であります。このプロジェクトは7つのレッスンから構成されています。 「ぼんやりする」時間を一緒に取り戻そうと呼びかけると、全米から2万人以上が参加しました。
レッスン1(1日目)
プログラムの最初のレッスンは、自分がデジタル機器を実際にどんな風に使っているかじっくり観察することです。
・スマホを手にした回数は?
・スマホを使用した時間は?
・普段スマホをどこに置いている?
・よく使うアプリトップ3は?
などです。
結果を知ると、ほとんどの人はショックを受けます。手にした回数は100回以上 、使用した時間60分以上の人が続出したのです。
レッスン2(2日目)
ふたつめのレッスンは、移動中はスマホを必ず目に入らないところにしまっておくことです。イヤホンで何かを聴くのも禁止!このレッスンのポイントは、いつも目的意識をもってスマホを手にするようにすることです。スマホを見ないことで生まれた時間を活かして、今まで気づかずにいたことを5つ見つけてみましょう。何でも構いません。些細なことで大丈夫です。
レッスン3(3日目)
まる1日写真を撮らないことです。 デジタル画面ではなく、自分の目を通して世界をみてみましょう。写真撮影によって記憶が損なわれることがわかってきました。写真を撮ると、自分の代わりにカメラが記憶することを期待してしまいます。すると、脳は複雑で感情のこもった情報処理を止めてしまいます。これを、写真撮影による記憶の損傷効果 というそうです。
レッスン4(4日目)
例のアプリを削除することです。
・大切な何か(睡眠時間とか)を犠牲にしている、
・時間を無駄にし、悪習になっている、
・逃避のために使っている、
・使い過ぎている、
例のアプリを何かひとつでも削除してみましょう。
無意識のうちにアプリにのめり込んで、時間を無駄にし、悪習になってはいませんか? アプリとしばらく距離を置きましょう。考える時間を持ちましょう。そうすることによって、アプリとうまく付き合えることが可能になります。
レッスン5(5日目)
フェイクケイション(偽休暇)をとりましょう。
毎日、猛烈なデジタル攻撃のせいで疲れ果て、注意力が散漫になり、日常生活を超えた次元で考えることができなくなっているはずです。その攻撃から少し離れる、という意味での休暇です。オフィスにいながら外界との連絡を絶つこともできます。フェイクケイションは、1時間でも20分でも可能です。
頭の中で様々なことが結びつき、洞察力が研ぎ澄まされるのは、一日中割り込んでくるメール、ソーシャルメディア、電話などから解放されたときです。
レッスン6(6日目)
いつもとは違うものを観察することです。気づく能力を取り戻します。デジタル画面に見入っていたら気づかないことを、顔を上げて、まわりを見回して、ひとつだけ観察します。どこか公共の場に行って、しばらくそこで過ごすのもいいでしょう。
そして、人でも何でもいいですから、目に入ったものを眺めます。ありのままの細かいところに注目したりします。とにかく何かに、気づくことです。
美術研究家のニシャ・アハメドによりますと、気づくという単純な行為が、知的なつながりやクリエイティブな活動、独自の考え方をもたらすそうです。
レッスン7(7日目)
プログラムメニューまとめです。すべてのレッスンの仕上げとして、退屈する力を使って人生を理解し、目標を定めます。
あなたの人生で、とまどっていること、避けていること、あるいは考えるのさえ恐ろしいことは何かを考え思い浮かべます。例えば、次のキャリアのことなどです。
そして、30分間、注意散漫になるものが一切ない状態を確保します。それを終えたら、気を失うくらい退屈したまま、思い浮かべた解決する作業に心を注ぎます。
人間の脳は、その人が何もしていない時も活動をしています。この「マインド ワンダリング(心がさまようこと)」の状態の時、ユニークなアイデアや問題解決法を思いつきます。
つまり、ひらめくためには、意識的に退屈する必要があります。
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